老化をたのしむ

このまえなにかのブログに
「老化をたのしむ」ことがかかれていた。
だれにとっても老化ははじめての体験であり、
それを「ものわすれがひどい」とか
「からだのあちこちが調子わるい」なんて
ネガティブにとらえてしまうと
ほとんどのことがたのしくなくなってしまう。
ふるくは「老人力」という本もだされていた。
わかさがうしなわれているのではなく、
老人力がついてきている、というとらえかたが斬新で、
でも当時のわたしは自分にとってぜんぜん関係ないこととして
ききながしていた。

あれから20年。わたしにも着実に老人力がついてきた。
つきすぎたくらいだ、なんていうと、
それはまだ老人力のありがたさがわかっていない
若造の発想なのであり、
わたしは謙虚に、つつしんで、
自分が獲得したあたらしいちからを、
ありがたくいただいている。
夕方になるとからだがだるいにきまっているし、
はしればはしるほどタイムがおちるのは
老人力のおかげなのだ。
せっかく体験するはじめての老化なのだから、
クールな現象を発見して
わかいひとたちにうらやましくおもってもらいたい。