校庭にすむおじさんみたいなピピの存在
すこしまえの「今日のダーリン」(ほぼ日)に、
校庭にすむおじさんのことがかかれていた。
じっさいにいるおじさんではなく、
こんなおじさんがいたらなー、という存在だ。
「娘が、学校に通っているころに思ったことがあります。
校庭に、小さい家を建ててね、
そこに普通のおじさんが住んでたらいいのに、と。
学校でおもしろくないことがあったときとか、
なんか家のことで心配ごとがあるときとか、
誰それとけんかしたとか、腹が減ったとか、
映画や小説の話がしたいときとか、
『校庭のおじさん』のところに行くんですよ。
おじさんは、教育者じゃないわけだから、
必ずしも『正しい』とされることを言うわけじゃない。
いや、『正しい』よりも大事なことを教えるんです」
これってピピのやくわりだ、とすぐにピンときた。
ピピは学校ではないので、
先生みたいに「ただしい」ことをいわなくてもいい。
親にもはなせないようなことを、
ピピでだったらおしゃべりできるような、
そんな場所になれたら。
教育的なもっともらしいことをピピではいわないから、
安心してあそんでね。
(吉田 淳)