ほんとうは原作がおすすめの『探偵はバーにいる』
このまえピピの役員会か理事会かただの食事会かがあり、
4人でテーブルをかこんだ。
たまたま話題が映画のはなしになり、
これまでみた作品で気にいったものをならべていく。
ならべていくだけなのに、それがそうかんたんにすすまないのが
中高年の会話のおそろしさだ。
タイトルや監督、俳優の名前がすんなりでてこない。
それはそれは、もうみじめなもので、
4人がそれぞれにおもいついた名前をいいあって、
だんだん正解にちかづけていく。
いったいなんのはなしをしていたのかがわからなくなってきて、
はためには、名前おもいだし競争みたいだった。
会の詳細をおつたえすると、
『探偵はバーにいる』は原作と映画とでどっちがいいか、
が宿題となり、
『フラガール』はタイトルで先入観をもたないで
ぜひみるように、というはなしだった(とおもう)。
ストレスを発散させたのか、蓄積させてしまったのかわからない
微妙な会だった。
(吉田 淳)