ピピとピピ2

特定非営利活動法人ぐりぐりの放課後等デイサービス・ピピと児童デイサービス・ピピ2のブログです。毎日元気にぐりぐり遊ぶ様子が残せたらいいなぁと思っています。

伝わるとうれしいものですよねぇ

ピピにはいろんなカードがあります。
スケジュールや見通しとして用意しているカードや食べたいおやつやかしてほしいおもちゃをリクエストするカードもあります。
私たちスタッフにとっては「スケジュール用のカード」だったり「見通しとしてのカード」でも、子どもがリクエストとして使ってくれることもあり、スタッフは差し出されたカードの意味や要求されたカードの意味について判断を求められることが増えてきました。
『きっとこれからリクエストとして使うカードが増えてくるんだろうなぁ。そうでなきゃいけないよなぁ』そんなことを考えながら、せっかく使えるようになってきたこれらのカード。どう使うと便利なのか近々、PECSの研修に行って学んでこようと思っています。
が、いまは子どもたちからおもむろに差し出されたカードを前にスタッフが勘を働かせている現状。そんな心もとない現状でも「つたわる」という手応えを子どもたちは感じてくれているようです。
カードを渡してリクエストしてそのリクエストがかなえられたときの嬉しそうな笑顔!その笑顔を見るだけでうれしくなります。

さて、今日のお迎えの車中でのこと。
いつもなら「シートベルトします」というとシートにふかぶかと腰をかけてシートベルトしやすくしてくれる子が「いやだ!」と拒否。もう一度「車に乗ったら安心シートベルトするよ。」と声をかけたのですが「いやーだーーー」断固拒否。
『なんかあったのかなぁ?どっかで無理やりベルトされちゃったのかなぁ?いやなことでもあったのかなぁ?』こんな時、原因に思いを巡らせても意味がないことはわかってはいるけれどそっちへ思考は向かっていくものなのです。にんげんだもの・・・なんちゃってw
時間がもったいないので、すぐに頭を切り替え「どう伝えるか」「なんだったら伝わるか」考えます。
「口頭→✖」「字→✖」「写真→持ってないから✖」・・・
常に持ち歩いているメモ帳とペンを手に悩みながら『やっぱり絵でいくか』と決定。

『こんなで伝わるか?!』と内心ヒヤヒヤしながらメモ帳を見せて「これするよ」と言ってみました。
するとじっとメモ帳を見て、シートに座り直しシートベルトをしてくれました。ベルトをする時には「がちゃっ」という効果音までいってくれました。
「○○くん!ありがとう。シートベルトできたね!すごいね!」
ピピにつくまでいつものようにシートベルトをしてくれていました。
『あ〜つたわった。よかったぁ。』心の中で小躍りして喜びながら『そうか。伝わってうれしいってこういう気持ちなんだろうなぁ』とふと思いました。
伝わるってホントうれしいものですね。
なんだか、大切なことを教えてもらったような気がする出来事でした。
(たかはしあゆみ)