ピピとピピ2

特定非営利活動法人ぐりぐりの放課後等デイサービス・ピピと児童デイサービス・ピピ2のブログです。毎日元気にぐりぐり遊ぶ様子が残せたらいいなぁと思っています。

詩心がない

きのうは雨で、きょうははれました。
いつのころからか、天気予報がよくあたるようになっています。
「あたる」ということばがつかわれたことからわかるとおり、
「あたる」か「はずれ」るかは、
むかしはけっこう時の運みたいなところがありました。
うまくあたったらもうけもの、
はずれたら残念でした、という、
いわば「おてんとうさま」がきめることだから、
という達観です。

天気を予想するむつかしさを
だれもが承知していながら、
いっぽうで、気象庁には予報がはずれた苦情の電話が殺到し、
おもわぬ雨にぬれてしまったウサをはらしました。
あたらなくてあたりまえ、ということが
まぎれもない前提条件つきの天気予報でしたから、
天気予報の番組では
「なんだかはずれそう」「はずれたらごめんなさい」
と気象協会の方はちいさくなって説明していたものです。

それがいまではじつにこまかいところまで
正確に予想します。
午前の降水確率が0%でも、
午後からは60%になる、というと
ほんとうに午後からはくずれてくるし、
夕方からはれるでしょう、といえば
そのとおりに天気がうつりかわります。

こうなってくると、
いまの天気予報はなんだか詩心がないのではないか、なんて
おかどちがいの異議もうしたてをしたくなってきます。
たまにあたるからかわいげがあったのに、
ほとんどはずれがなくなってくると、
お天気をめぐるあいさつも、
いまひとつちからがはいりません。

「むかしはよかった」は、
こと天気予報についてはぜったいに事実ではないのに、
あたらないことがおおかった天気予報が
なつかしくなってくるなんて、
ひとの感情なんてずいぶんみがってなものであるなー
とおもいます。

と、いうわけで、
もうすこしテキトーにやって
たまにははずれてもぜんぜんOKですよ、という
気象協会へのメッセージでした。