店をながくつづけるコツは
椎名誠さんの『にっぽん全国百年食堂』をよみました。
味のことはおいといて、とにかくながくつづいてきた店を
紹介している本です。
おもしろかったのは、とくにたかい志をかかげたからつづいたというわけではなく、
ただなんとなく、気づいたら100年ちかくたっていた、
という店がおおかったことです。
お客にたくさんきてもらって支店をたくさんだして・・・、
と欲をだすのがいちばんいけないそうで、
とにかくあんまりいろんなことをかんがえずに、
やめないでつづけることが大切です。
欲はともかく、向上心にいつも疑問をかんじてきたわたしには、
この本がしめす事実はたいへんうれしいものでした。
すこしかんがえ方をかえると、
では、つづけることに意味があるのか、という問題に気づきます。
やめなかったのは、変化する勇気がなかっただけかもしれません。
けっきょくは、つづけてもやめても、
どっちでもたいしてかわりはない、という
身もフタもないはなしになりそうです。
すべてはこれでいいのだ、という
バカボンのパパのことばどおりです。