秋の町を散歩する

学校の振休があり、ひとりの子と朝から散歩にでかける。
秋がふかまった10月下旬のよくはれた日に、
ゆっくり町をあるいていると、おだやかな気分にひたってくる。
よくみかけるのは老人とクロネコヤマトの配達のひとで、
町のなかは自動車ではなく、リヤカーつきの自転車をつかわれていることがおおいので、
ますますのんびりしたかんじになる。

きょうはカラコロ工房まであるいた。
ここまでくると、観光でおとずれたわかいひとがおおく、
はなやかな雰囲気になる。
いつもたちよるパン屋さんにいくと、
となりにあった店がやめられたようで、
そのあいた場所にテーブルをおいて、
ゆっくりくつろげる店内に改装されていた。

自分のすむ町には、個性的な店がたくさんあったほうがいごこちがいい。
介護事業所だって、おおきな社会福祉法人がポツリ・ポツリとあるよりも、
ちいさな事業所が町のあちこちにあったほうがおもしろそうだ。
カラコロ工房のパン屋さんも、そういう意味で
できるだけながくつづけてほしい。
わたしにできるのは、ときどきいって
おしゃべりをしたり、おみやげのパンをかうくらいだけど。