ピピとピピ2

特定非営利活動法人ぐりぐりの放課後等デイサービス・ピピと児童デイサービス・ピピ2のブログです。毎日元気にぐりぐり遊ぶ様子が残せたらいいなぁと思っています。

しまね映画祭はこのままでいいのか? 入場者数が右肩さがりの現状をどうみるか

「しまね映画祭」というもよおしが毎年9月から11月にかけておこなわれ、
東西にながい島根県全域を会場に、映画上映会がひらかれる。
1992年にはじまってからずっとつづいており、ことしで22回目となった。
気になる作品が上映されるとわたしもみにでかけており、
今年はどんな作品がかかるのか、たのしみな企画になっている。

このまえ県民会館へ『千年の愉楽』をみにいくと(ぜんぜんおもしろくなかった)、
受付でわたされたチラシに「しまね映画祭のあゆみ」、みたいなのがついていた。
これまでの21回分の入場者数がのっている。
第1回目が1万4000人で、2回目から8回目までは、2万4000を最高に、
ぜんぶ2万人をこえている。
それが、それ以降はだんだんとすくなくなり、第15回に1万人をわってからは、
ずっと1万人以下がつづくようになった。
最低は2011年の5,417人で、きょねんも7,395人にすぎない。
入場者数の減少について、なにが原因なのかわからないけれど、
いちばんおおい年の1/4というのはいかにもすくない。
単に作品がつまらないからなのか、
社会的に映画がみられなくなったのか(それはないとおもう)。
上映作品と上映回数とも、だんだんへっている傾向にあるとはいえ、
入場者数のこの右肩さがりぶりはすごい。
実行委員会は、どういう分析をしてるのだろう。

この映画祭は、島根県には映画館がない市町村がおおく、
そんな町にすむひとにも映画をたのしんでもらいたい、という意図があるはずだ。
入場者数からは、この映画祭が右肩さがりという現状を
とくに問題にしてないようにみえる。
わたしはてっきりうまくいっている企画だから
22回もつづいているのだし、
おおくのひとがもとめているのかとおもっていた。
島根県民としては、この映画祭が現状をどうとらえているか、
これからどうとりくんでいくのかの説明がほしいところだ。
たくさんのお金をかけて、宣伝もそれなりにしたつもりだけど、
お客さんがあんまりはいりませんでした、では、
民間の感覚からはなれたいかにもお役所的な仕事にみえる。
予算のなかで上映作品をえらび、会場を確保するのはたいへんな仕事だろう。
できるだけおおくのひとがたのしめる企画であってほしい。