オランダ戦で、もし大迫がゴールをきめていなかったら
先日おこなわれたオランダ・ベルギー遠征で、
日本代表はもうしぶんない結果をのこした。
しかし、オランダに2点を先行されたときに、
かなり悲観的な予想をもったひとがおおかったのではないか。
人生だろうが、歴史だろうが、そしてサッカーだろうが、
「もし〜だったら」なんていっててもしかたがないけれど、
それでもついおもわずにはいられない。
もし前半44分に、大迫があのむつかしいシュートをきめていなかったら。
あの試合、自分たちのミスもふくめ、2点を先行された日本は、
ずっとオランダにおしこまれ、あつみのある攻撃にさらされていた。
あの大迫のゴールがなければ、
おそらく、そのままのながれでいいところなくオランダにやぶれていただろう。
点差はもっとひらき、
0-4くらいの完敗だったかもしれない。
日本代表とザッケローニ監督のたち位置は、
いまとまったくちがったものになっていただろう。
選手たちはダメ代表の烙印をおされ、
ザッケローニ監督へは、更迭のうごきが本格化していたはずだ。
天国と地獄。ぞっとさせられる「もし」だ。
ワールドカップ出場をきめたオーストラリアとのホームでの試合もそうだった。
あの後半ロスタイムに、本田がPKをきめていなかったら。
最終予選のヨルダンに1-2でやぶれ、
親善試合でのブルガリア戦に0-2でやぶれと、
直前の2試合で、代表チームはいいところがなく、
絶不調におちいっていた。
そのながれをひきずって、もしあのままオーストラリアにやぶれていたら、Wカップ出場がかなりあぶなくなっていただろう。
2011年のアジアカップも、決勝での李忠成のボレーシュートが印象にのこる。あの時間帯に、あのスーパーゴールがきまったことにより、奇跡的な日本の優勝となった。
ザッケローニ監督は、これまで奇跡的なプレーにすくわれてきたひとなのではないか。
戦術はともかく、運だけはたしかにすごい。