「デートの死」

すこしまえの『本の雑誌』に
「デートの死」という記事がのっていた。
いまのわかいひと（といういいかたもなんだけど）は、
「デート」なんてことばをつかわないのだそうだ。
あるサイトには、女性がくちべにをつかわなくなったことがかかれていた。
すこしまえは、お化粧といえばくちべに、かとおもってたのに。

いぜんはふつうにつかっていたものやことばが、
あるときからプッツリときえていくと、
それを指摘されたときにおどろいてしまう。
デートのかわりになんといい、くちべにをやめてなにをつかうようになったのか、わたしにはわからないが、
もうずいぶんとおいところにきてしまった気がする。

かんがえてみれば「デート」というのもおかしなことばだ。
もちろん日本語ではないし、アメリカ人がつかう「デート」は
日本のデートとちがうのではないか。
そんなことばを日本語にもってきて、
男性と女性がおでかけするという意味につかおう、なんて
おもいついたひとはそうとうかわっている。

というわけで、いつのまにかデートということばがつかわれなくなった事実を
こうしてブログに記録しておく。
子どもたちがいつかおとなになって、
「むかしはデートっていってたんだって」と
感慨にひたって・・・くれるわけないか。