マッキントッシュ誕生30周年
マッキントッシュの誕生30周年なのだそうだ。
わたしがはじめてアップルのパソコンをかったのが1994年なので、
ちょうど20年のつきあいということになる。
この時期のアップルは、製品としての魅力をうしない、
経営的にもあぶない時期だったようだ。
わたしがかったのはパフォーマ5210という一体型の入門機で、
デザインがとくにすぐれているわけではなく、
ただMacであるというのが理由のすべてだった。
メインメモリーが16MB、ハードディスクがたしか500MBだった。
ゴチャゴチャとたくさんのソフトがついていて、
いまおもえば、基本的な理念のところでスマートさにかけている。
1997年にジョブズがアップルにもどり、
1998年に発売されたスケルトン仕様のiMacで息をふきかえす。
そこからアップルは自信と方向性をとりもどし、
それ以後ずっと革新的な提案でこの業界の先頭にたつことになる。
パソコンが世の中に登場して、ずいぶんたっていたようにおもっていたけど、
じっさいは、まだ30年ほどでしかないことが意外におもえる。
もうこれからはタブレット、そのあとはウェアラブルコンピュータの時代で、
パソコンはほとんど事務処理だけの機械になってゆくだろう。
マッキントッシュの30周年は、パソコンのおわりを意味しているのかもしれない。とても「祝」をかく気になれなかった。