すぎさってみると、ぜんぶ黄金時代
「すぎさってみると、ぜんぶ黄金時代」、
というはなしが椎名誠さんのサイトにのっていた。
「そのときは黄金時代だなんて全然思ってもいなかったのにね。
むしろいらいらしたり、不安だったり、
何かが欠けているような気がしたりして、
なんだかなあって思っていたのに、
過ぎ去ってみるとそれが全部愛おしく思えてくる」
貧乏だったり、なにもかもうまくいかなかったりという時期も、
すぎてしまえば黄金時代になる。
もっともこれはわかいときのはなしだ。
中年になって、貧乏にくるしんでも、
あとから「黄金時代だった」なんてなつかしむことは
まずないだろう。
「ぜんぶ黄金時代」というのは、わかいころに体験する
いいこともわるいことも、すべてがOK、
といっているのかもれない。
そういえばわたしも、とかこうとして
手がとまってしまった。
わたしに黄金時代って、あったのだろうか。